2025.12.2

病院の職員募集、採用に効く!インスタの活用方法(後編)


病院の職員募集、採用に効く!インスタの活用方法(後編)

前編では、「患者向けアカウントと採用アカウントを分けること」「採用アカウントの発信テーマを4つに絞ること」「フィード・リール・ストーリーズの使い分け」についてお伝えしました。

後編の今回は、より「運用寄り」のお話となります。
実際にアカウントを動かしていくうえで、多くの病院が悩みがちな次の4つのポイントを取り上げます。

投稿頻度とタイミング

まず悩むのが「どれくらいの頻度で投稿すればいいのか?」というところではないかと思います。
オススメは「無理なく続けられる頻度」×「内容の質」から考えると

週1〜2投稿+ストーリーズ数回

採用アカウントは基本的に毎日見るものではないので、「ある程度の量」と「投稿が最近のもの」であれば、応募者側は十分に「雰囲気」を感じ取れます。

しかし注意していただきたいのは「最終投稿が半年前」「投稿数が数件だけ」といった状態です。
ホームページと同じく、SNSの更新が止まることは「人が定着していないのかな?」「ちゃんと動いていないのかな?」といった不安につながります。
採用アカウントを作った場合、最低でも月に1・2回は更新することを心がけましょう。

投稿のタイミング

採用目的なら次の時間帯が候補になります。

平日
・7〜8時台(出勤前のスマホ時間)
・12時前後(お昼休み)
・20〜22時台(帰宅後・就寝前)
土日
日中〜夜(求職者がゆっくり求人を探しやすい時間)

業務時間によっては難しいこともあると思いますので、「曜日と時間帯」はある程度決める、反応(いいね・保存・フォロー・問い合わせ)を見ながら微調整するで問題ありません。

ハッシュタグとは?

インスタの「ハッシュタグ(#)」は、投稿にラベルを付けるための仕組みです。求職者は、気になるキーワードで検索すると、そのハッシュタグが付いた投稿を一覧で見ることができます。
たとえば、

といったタグを付けておくことで、「その条件で仕事を探している人」の目に留まりやすくなります。

採用アカウントでハッシュタグが大事な理由

採用アカウントのフォロワーは、開設当初は多くありません。この状態では、なかなか応募にはつながりません。

そこで役立つのが、ハッシュタグです。
病院のことをまだ知らない人にも「職種」や「地域」、「働き方」のキーワード経由で投稿を見つけてもらう“入口”になってくれます。

ただし、ハッシュタグを付ければ自動的に応募が増えるわけではありません。
あくまで、「この条件で仕事を探している人」「まず見つけてもらうためのサイン」と考えるとイメージしやすくなります。

どんなハッシュタグを付ければいいのか

採用目的であれば、次の3つの観点で考えると整理しやすくなります。

職種・資格に関するハッシュタグ
  • #看護師求人 #看護師募集 #准看護師
  • #理学療法士求人 #作業療法士募集
  • #新卒看護師 #中途採用

「自分の資格・専門で探している人」に届きやすくするタグです。

地域・施設形態に関するハッシュタグ
  • #〇〇市看護師求人 #〇〇県病院求人
  • #〇〇市病院 #〇〇エリアクリニック
  • #訪問看護ステーション求人 #療養型病院

「このエリアで働きたい」「こういう施設で働きたい」という人に向けたタグです。

働き方・価値観に関するハッシュタグ
  • #ワークライフバランス #子育て看護師
  • #教育体制充実 #ブランク歓迎
  • #キャリアアップできる職場

職場選びの「条件」や「希望」に合わせて検索する人に響きやすいタグです。

1投稿あたり10〜15個程度、病院名、職種名、地域名を優先的に入れることがおすすめです。

ハッシュタグに頼りすぎないことも大切

ハッシュタグは、あくまで「見つけてもらうための手段のひとつ」です。採用に本当に効いてくるのは、 写真や動画から伝わる「雰囲気」、キャプション(文章)のわかりやすさ、誠実さです。ハッシュタグ選びに何十分もかけるより、投稿内容そのものや、導線(プロフィール・リンク先)を整えることを重視してください。

応募につながる導線設計

インスタの投稿を「見て終わり」にせず、応募や問い合わせにつなげるためには、あらかじめ導線(ストーリーの流れ)を設計しておくことがとても重要です。

インスタを見た求職者は、次のようなステップを踏みます。

  1. 投稿を見る
  2. プロフィールを見る
  3. 詳しい情報(募集要項・働き方など)を知りたくなる
  4. 見学・説明会・応募の窓口に進む

この「3 → 4」の道筋があいまいだと、気になっても、そのまま離脱されてしまいます。

プロフィールに「次の一歩」を書いておく

採用アカウントのプロフィール文には、必ず下記のような具体的なアクションを書き込みましょう。

「問い合わせ先」「応募方法」「見学の申し込み方法」が、プロフィールを見た瞬間にわかることが理想です。

リンク先は“採用専用の着地ページ”が理想

プロフィールに設定するリンクは、

にしておくと、応募までの流れがとてもスムーズです。

最低限、次の情報がまとまっていると、インスタから来た人も迷わずに進めます。

投稿やストーリーズからも「次のステップ」を案内する

フィード投稿の最後に
  • 「見学希望はプロフィールのリンクからどうぞ」
  • 「詳しい募集要項はハイライト『募集要項』をご覧ください」
ストーリーズで募集案内をしたときに
  • 「詳細はこちらから」(リンクスタンプで採用ページへ)
  • 「見学希望の方はこのストーリーズにリアクション、またはDMください」

といった形で、必ず「次にどうすればよいか」までセットで伝えるようにします。

実務負担を増やさないための運用のコツ

最後に、多くの病院がつまずくポイントがここです。
「広報や採用に時間を割きたいけれど、現場が忙しすぎる…」

これらは、無理をすると続かないので、「仕組み化」と「省エネ運用」がカギになります。

「ネタ出し」を個人で抱えない

  1. ネタを考えて
  2. 写真を撮って
  3. 原稿を書いて
  4. 投稿まで行う

という業務は、かなり負担が大きいものです。
ましてや他の仕事と兼務というのは、相当な負担となります。

おすすめは、
部署ごとに「インスタ協力担当」を1名ずつ決め、「月に3〜5枚、現場の様子や院内の写真を撮って共有してもらうといった、分担スタイルです。

「これは何をしている様子か」「どんなメッセージを伝えたいか」といった一言メモで添えてもらうだけで、投稿原稿を作る側の負担はグッと減り、とてもいいものができあがります。

「テンプレート」や「投稿案」を作っておく

投稿のたびに「デザインを一から考える」「文章構成を一から考える」のは辛いもの。
ある程度の色、フォント(文字)・構成をテンプレート化しておくと、さらに楽になります。
また、思いついたときに1投稿ずつ作るのではなく、「今月の発信テーマ」をざっくり決める、案を先にいくつか出しておくのも負担軽減につながります。

後編のまとめ

後編では、採用インスタを「実際に動かしていく」うえで重要なポイントをお伝えしました。

インスタ採用は、「派手なことをする場」ではなく、求職者に対して正直に、わかりやすく、自分たちの職場を見せて、イメージをしてもらう場です。

完璧な運用でなくても構いません。「この病院で働くイメージが湧きました」と言ってもらえるかどうか。そこに的を絞って、少しずつ整えていきましょう。


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