2025.6.19
病院・福祉施設の掲示物デザインの作り方(後編)
前回は、色や書体、余白、イラスト、重要情報の記載についてお伝えしました。
今回は、掲示物の文字の扱いやデザインのメリハリなど、さらに詳しいポイントを解説します。
…と、その前に、トップ画像の答えについて、みなさんお分かりいただけたでしょうか?
Aは、色も写真もかなり鬼気迫る感じになっています。
一見、これでも問題ないように見えますが、読んでもらいたい対象者をまず考えてみてください。
病院側が読んでほしいのは、「緊急性が高い方」ではなく「病気かどうか悩んでいる人」ではないかと思います。
緊急性が高い人は、そもそも受診を考えている方がほとんどです
なので、掲示板を読むべき人は「隠れた病気を持っている可能性の高い人」です。
そのため、答えは不安を与えず相談しやすいイメージのBとなります。
デザインよりも、まず読み手のことをしっかり考えること。それが、良い掲示物となります。
フォントは「長体」を使わない
長体とは、フォント(文字)を縦長や横長に引き伸ばしたり縮めたりする加工のことです。
デザイン的な加工や、余白の調整、スペースの節約のために使われることがありますが、基本的に「読みにくさの原因」になることが多いため、極力避けましょう。
文字(フォント)というのは、フォントデザイナーがコンセプトから設計し「読みやすさ」と「美しさ」を考慮して作りあげられたものです。そのままの形使うことが、何より読みやすい形となります。
メリハリをつける
掲示物の中で重要な「見出し」や「サブタイトル」は、本文と比べてサイズや太さを変えて強調するとメリハリがつき、読みやすくなります。
このメリハリには、視線の誘導や情報の階層をわかりやすくする効果があります。白黒であっても読みやすい文章にできるため、色弱の方や高齢者のことを考え、色に頼らない構成を意識することも大切です。
華美すぎる装飾や色使いは控える
華美すぎる装飾や色使いは、かえって情報の伝達を妨げてしまう場合があります。
病院や福祉施設の掲示物では、華やかさよりも「読みやすさ」を優先し、落ち着いたデザインや優しい色使いを心がけましょう。
ただし、シンプルにしすぎると今度は目に留まらず、素通りされてしまうこともあります。 適度にメリハリをつけ、読み手を意識して、情報がすっと伝わる構成を心がけましょう。
視線の流れを意識する
掲示物やパンフレットでは、読む人の目の動きを意識して情報を置くことが大切です。
日本語では左上から右下に向かって読むことが多いため、この順に大事な情報を配置すると、自然に読み進めてもらいやすくなります。
また、目がページを「Z」の形に動くことを意識して配置すると、見せたい情報を自然に目に入れることができます。
行間や余白を調整し、読みやすく疲れにくい構成を考えることが大切です。
定期的な見直し・更新を忘れずに
掲示物は「一度作って終わり」ではありません。
内容が古くなっていないか、情報に誤りがないか定期的に確認し、必要に応じて更新しておきましょう。
情報が古いままの掲示物は、患者さんや利用者さんに不安を与えます。
また、必要に応じて最新の健康情報や感染症の予防情報を掲示すると、患者さんや利用者さんがより注意を向けやすくなります。
まとめ
掲示物は、患者さんや利用者さんに安心感と信頼感を伝える、重要なコミュニケーションツールです。
今回ご紹介した内容や、前回の病院・福祉施設の掲示物デザインの作り方(前編)の内容を意識することで、読みやすく伝わりやすい掲示物が出来上がります。
読みやすく整った掲示物は、病院や福祉施設の印象をより良くし、信頼へとつながります。
「そんな掲示物、作りたいけれど…人手やデザインの知識に自信がない」という場合は、いつでもGreenWorksにご相談ください。
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